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ローリング内沢(ライター・編集者)

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ゲーム&ウオッチ『BALL』

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 みなさんは、『男たちの挽歌』(1986年公開)っていう香港映画、観たことあります? これまでカンフー映画中心だった香港映画界に、”香港ノワール”と呼ばれる新ジャンルを確立したアクションムービーなんですが、まあ、男たちの友情をハードボイルドに描いたそのヒロイックさは、男なら絶対に憧れるはずです。
 
 で、この映画の監督は『フェイス/オフ』や『ミッション:インポッシブル2』などを手掛けたジョン・ウー、そして主演は『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』で中国人海賊の長、サオ・フェンを演じたチョウ・ユンファ。『男たちの挽歌』は、このふたりの出世作でもあるんですよね。
 
 そんなふたりが、映画ではなく、ゲームでタッグを組んだのが、『ストラングルホールド』という作品。映画『男たちの挽歌』のシリーズ作品である、『ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌』(1992年公開)のアフターストーリーをアクションゲーム化したものなんですわ。
 
 映画と同じくジョン・ウーが制作総指揮を務め、チョウ・ユンファが主人公のキャラクターを演じてるんですが、これだけで『男たちの挽歌』ファンは感涙もの。さらに、映画でおなじみのスローモーションを駆使した銃撃戦や、お互いが至近距離で銃を突きつけあうメキシカン・スタンドオフ、そして銃撃戦の最中に飛び立つ白い鳩などなど、ジョン・ウーならではの映像美と華麗なアクションが盛り込まれているんですよね。
 
 まさにプレイヤーが映画の主人公(チョウ・ユンファ)になれる作品。ただ敵を倒すだけでなく、いかに格好良く敵を倒すかもゲームのポイントとなっているのもニクい!
 
 華麗な男の美学が詰まった『ストラングルホールド』。そのダイナミックかつスタイリッシュな銃撃戦は、見た目にも楽しく爽快感も抜群。ただ、派手なアクションにより視点がグリグリ動くので、敵を見失いやすいのは玉に瑕だけど……。
 
 とまあ、男の美学がギュッと詰め込まれた本作だけに、プレイすればするほど男に磨きがかかるはず……(たぶん)
 

profile

1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。

works

■連載・コラム
『新作ゲームクロスレビュー』(週刊ファミ通、ファミ通DS+Wii、ファミ通Xbox 360)
『ローリング内沢のピコピコやってます』(ファミ通Wave DVD)
『ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー』(Wazap!)
『ShowBiz24b(GAME)』(ゲーテ)
■単行本、ムック
『1990年代大百科』(宝島社)
『桃太郎電鉄USA オフィシャルガイドブック』(エンターブレイン)
■DVD出演
『BOSEの○○タイム』/(ファミ通Wave DVD)
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